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田舎暮らしの家づくり・注意点とメリット・デメリット

田舎暮らしの家づくり・注意点とメリット・デメリット

田舎暮らしに憧れて「理想の家を建てたい」と考える方は多いですが、現実には都会とは異なるさまざまな課題があります。土地選びの難しさ、自然環境への適応、コスト面での予想外の出費、地域コミュニティとの関わりなど、事前にしっかり準備しなければ後悔することも少なくありません。

そこで今回は、田舎で家づくりをする際に注意すべきポイントを徹底的に解説し、理想の暮らしを実現するためのコツをお伝えします。これから移住や田舎暮らしを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

田舎暮らしのメリット

田舎暮らしには、このようなメリットがあります。

  • 自然環境の豊かさ
  • 広い土地と空間
  • 生活コストの低さ
  • 健康的なライフスタイル

田舎では、豊かな自然に囲まれた生活が楽しめます。四季折々の風景や、静かな山や川、広い空が日常の一部となり、心のリフレッシュができます。自然と共に暮らすことで、ストレスが軽減され、心身ともに健康を保ちやすくなると感じる人も多いです。

都市部と比べて、田舎では広い土地が手に入れやすいです。広い庭や自分だけのスペースを確保できるため、家庭菜園やガーデニング、ペットを飼うことができるなど、より自由な生活が楽しめます。また、広い家を手に入れることができるため、家族が多い家庭にも適しています。

田舎では土地や住宅の価格が比較的安く、生活費も抑えることができます。収入に余裕ができ、ゆったりと暮らしていけるでしょう。空気がきれいで水も新鮮なため、体に優しい生活ができる点も大きなメリットです。

田舎暮らしのデメリット

田舎暮らしは、自然豊かでゆったりとした生活が魅力ですが、都会とは異なる様々なデメリットも存在します。

  • 交通の不便さ、買い物や医療へのアクセスの悪さ
  • 仕事の選択肢が限られる
  • 地域コミュニティとの調整が必要

田舎では公共交通機関の便が限られている場合が多く、車が必須となります。駅やバス停が遠かったり、本数が少なかったりするため、日常的に車を運転する必要があります。近くにスーパーマーケットがなければ、大きなショッピングモールや専門店に行くためには車で長時間移動する必要があり、買い物の手間や時間も増えます。

また、田舎には企業や職場が少ないため、仕事の選択肢が限られます。リモートワークやフリーランスなどで仕事を続ける場合でも、インターネット環境や設備の整備が不十分なことがあるため、職場環境の整備が課題となることもあります。

そして一番大変なのは、ご近所付き合いかもしれません。田舎では、地域社会とのつながりが密接であるため、コミュニティへの参加が求められます。お祭りや掃除当番など地域活動への参加が義務のようになり、負担だと感じることもあります。都会のように個人の自由を重視する生活が難しいでしょう。

田舎暮らしの家づくりを始める前の重要な注意点・準備編

田舎で理想の家を建てるためには、事前にしっかりとした準備と計画が必要です。土地選びや建築業者選定、費用面での確認など、多岐にわたる要素を考慮しながら進めていきましょう。

理想の暮らしを具体的にイメージする

家づくりを始める前に、まずは自分たちがどのような暮らしを送りたいのかを具体的にイメージすることが大切です。田舎暮らしの魅力は自然環境や静かな生活にありますが、暮らし方には個人差があります。理想の暮らしを明確にすることで、家づくりの方向性が定まり、選択肢を絞りやすくなります。

たとえば、家庭菜園をしたいのか、ペットを自由に飼いたいのか、広いリビングで家族とゆったり過ごしたいのか、具体的なイメージを持つことが大事です。土地の広さや間取り、家のデザインに反映させることができます。

土地探しで重視すべきポイント

土地選びは家づくりにおいて最も重要なステップの一つです。田舎では土地が広いため、どこに住むかが生活の質に大きく影響します。以下のポイントを重視して土地を選ぶことをおすすめします。

  • 交通アクセス
  • 地盤の状態
  • インフラの整備状況

車が必要な田舎でも、最寄りの道路がアクセスしやすいか、主要な都市や施設(病院、学校、買い物施設)への距離が適切かを確認しましょう。通勤や日常生活の利便性を重視することが大切です。

土地が湿地帯や低地でないか、または地震や台風などの自然災害に対する耐性があるかを確認しましょう。地盤調査を行い、建物の安全性を確保しつつ、電気、水道、ガス、通信インフラ(インターネットや携帯電話の電波)の有無を確認することが必要です。

建築家・工務店選びのポイント

家づくりにおいて、信頼できる建築家や工務店選びは非常に重要です。田舎暮らしでは、特に地域に精通した業者を選ぶことが成功の鍵となります。

  • 地域の特性を理解しているか
  • 過去の施工実績を確認
  • 柔軟な対応とコミュニケーション力

田舎特有の風土や気候、地域の建築法規に精通している建築家や工務店を選ぶことが大切です。特に雪国や山間部など、特定の地域に特化した知識や技術を持つ業者を選びましょう。

また、施主とのコミュニケーションを大切にし、柔軟に対応してくれる業者を選びましょう。家づくりには思いがけない問題が発生することも多いため、しっかりと相談できる関係を築ける業者が理想です。

思わぬコストがかかるポイント

田舎で家を建てる際、都市部ではあまり考えられないようなコストが発生することがあります。以下の点に注意して、事前に予算を立てることが重要です。

  • 土地の整備費用
  • 交通費や移動費
  • 建物の維持管理費

土地が未開発の場合、道路や水道、電気などのインフラを引き込む費用がかかります。また、土地が傾斜地であれば、造成費用も必要になるでしょう。交通機関の利用が限られている場合、車の維持費(ガソリン代、駐車場代など)が高くつくことがあります。

また、田舎では湿度が高い、風が強いなどの自然条件によって、建物のメンテナンスが都市部よりも頻繁に必要になることがあります。屋根や外壁の修理、塗装などの費用が想定以上にかかることがあるので、注意が必要です。

市町村ごとの建築ルール

田舎では、市町村ごとに建築に関するルールや制度が異なります。これを知らずに進めてしまうと、後々トラブルになる可能性があります。農地転用の手続きや建物の高さ制限など、地域ごとの建築基準が異なります。事前に土地の用途地域や建築基準を確認しておきましょう。

田舎暮らしの家づくりを始める前の重要な注意点・設計編

大枠が決まれば、いよいよ設計に入っていきます。ここでも、注意が必要です。

間取りや設備のポイント・生活動線と収納を意識する

田舎暮らしでは、広い土地や敷地を利用するため、家の中での移動が長くなることがありますので、注意してください。導線を考えないと、移動が大変です。

たとえば、玄関からキッチンやリビングまでの距離を短くすることで、日々の動線をスムーズに保つことができます。特に、買い物後にすぐにキッチンにアクセスできると便利です。また、家事動線を考慮して、洗濯機や洗濯物干しスペース、バスルームの位置を考えると、家事がしやすくなります。

田舎では土地が広いため、収納スペースも広めにとることができます。特に、物干しスペースや季節用品を収納するための屋外倉庫、玄関に靴やアウトドア用品を収納できるシューズクロークなども有効です。

自然環境を生かす家づくり・風通しや日当たりを考慮する

田舎の魅力の一つは、自然環境に恵まれていることです。そのため、家づくりでは風通しや日当たりを最大限に活用して、快適な居住空間を作りましょう

風通しの良い家にするためには、窓の配置を工夫することが大切です。特に、風の通り道となる方向を意識して、家の向きや窓の配置を決めると自然な換気が可能です。風が通り抜けるように大きな窓をリビングやダイニングに設けることで、自然の風を取り入れ、エアコンに頼らず快適に過ごせます。

日当たりを最大限に生かすためには、リビングやダイニングを南向きに配置すると良いです。南向きの窓からは自然光がたっぷり入るため、明るく温かい空間を作ることができます。冬は日中の暖かい光を取り込むことで、暖房の負担を軽減できる効果もあります。

冬の寒さ、夏の暑さ対策

田舎での家づくりでは、冬の寒さや夏の暑さに対応するための工夫が欠かせません。特に、寒冷地や暑い地域では、省エネで快適な住まいを作るための対策が重要です。

【冬の寒さ対策】
冬の寒さを防ぐために、家の断熱性能を高めることが大切です。断熱材の選定や、壁・床・天井の断熱強化を行うことで、冷気を防ぎ、暖かい空間を作ることができます。特に、窓の断熱性能を高めるために、二重窓やLow-Eガラスを選ぶと良いでしょう。

【夏の暑さ対策】
夏の暑さを防ぐためには、遮熱性能のある外壁材や屋根材を選ぶことが有効です。反射率が高い素材を使うことで、外部からの熱を家の中に取り込むのを防ぐことができます。また、屋根に断熱材を加えることで、室内の温度上昇を防ぎます。

夏の暑い時期には、家の外側にシェードやテラスを設けると、直射日光を避けることができます。また、木陰や緑を取り入れることで、自然に涼しく快適な空間を作り出すことができます。

田舎暮らしの家づくりは環境に合った工法を選ぶことが大事

田舎では豪雪地帯や台風の多い地域、地震のリスクが高い場所など、自然災害に対応するための工法が必要です。地域の特性に応じた強度や耐久性のある工法を選ばないと、安全に暮らせなくなってしまいます。

地震や台風が多い地域では、耐震性の高い基礎を選ぶ必要がありますし、湿気が多い地域では、湿気対策のために基礎に通気を持たせる工法を選ぶことが大切です。

地域特有の気候や環境に適した伝統的な建築方法を活かすのも一つの方法です。たとえば、木造建築が多い地域では、木の特性を活かした設計や施工方法を選ぶことで、自然な調和を保ちながら快適に過ごすことができます。

まとめ

田舎暮らしの家づくりでは、地域特有の気候や環境に適した工法を選ぶことが重要です。寒冷地では高い断熱性、暑い地域では通気性を重視するなど、気候に応じた工夫を取り入れることで、快適な暮らしを実現できます。

また、地震や台風など自然災害への対策も欠かせません。さらに、地域の伝統的な建築方法や地元の素材を活用することで、周囲の環境と調和し、持続可能な住まいを作ることができます。工法選びの際は専門家に相談し、地域の特性をしっかり理解した上で、安全性と快適性を両立する設計を目指しましょう。

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